スマホのワイヤレス充電について

 iPhone13/13Pro出ましたね~ 私も早速予約してしまいました。

 現在使用しているiPhoneXは2017年に購入しているので4年近く使用したことになります。3GS→4s→6→X→13Proと私にとっては5台目のiPhoneです。iPhoneの価格が上がってきたこともあり、ここ数年は機種変更をスルーしてきました。

 しかし、今回はiPhone12からの進化がそれほど大きくなかったにもかかわらず、即決で機種変更することにしました。 3倍の望遠レンズやマクロ撮影など私が欲しい機能が追加されたことも理由の一つですが、 iPhoneXのバッテリーの膨張問題が最後の一押しとなりました。

 私のiPhoneXは2年ほど前にバッテリーがパンパンに膨張してしまったため、本体を新品交換しています。この時は外れを引いたかなぁぐらいに考えていたのですが、数か月前からiPhone再び膨らみ始めました。

 まだ前回ほどパンパンになってはいないのですが、ボディ側面が少し開き始めてますし、スクリーンを下にして平らな場所に置くとコマのように回せるくらいには膨らんでいます。発火のリスクもありそうです。修理費用を払ってバッテリ交換するくらいなら、機種変更するかとなった訳です。


 さて、ここからが本題です。

 これまで3GS→4s→6と3台のiPhone3を使用している間はバッテリートラブルが無かったのに、iPhoneXになってバッテリー膨張というトラブルに2回も 遭遇してしまうのは、確率的に不運というだけでは片づけられない何かがありそうな気がしてきました。

 ここで思い当たるのが、iPhone8/Xから導入されたワイヤレス充電です。
 私もiPhoneX購入当初から下記のワイヤレス充電器を使っていました。

www.amazon.co.jp (私が購入したのは「2021改善版」ではありません)


 置くだけ充電、本当に便利です。
 導入当時は便利さに感動しながら使ってました(笑)
 充電後にiPhone本体が少し暖かく感じることもありましたが、あまり気にしてませんでした。
 充電回路のON/OFF制御はiPhone本体側で行っているはずなので過充電の心配は少ないだろうし、充電すれば少し位発熱するよなぁ、ぐらいに軽く考えていました。


 しかし、2回もバッテリー膨張に遭遇するにあたり、今更ながら調べてみました。


www.iphone-d.jp

実際当店のバッテリー膨張で修理に持ち込まれるiPhoneXは、ほとんどの皆さんがワイヤレス充電を使用していると当店従業員のヒアリングで発覚しています。


 ふむふむ、私の状況と同じ事例がたくさんありそうですね~
 このサイトでは急速充電が原因ではと予想しています。

 ただし、急速充電といえど有線よりも充電時間は長いので、バッテリーへの負担という意味ではワイヤレス充電は有線よりも低そうな気がします。どちらかというとが怪しそうですね~

 リチウムイオン電池の熱への耐性はというと…

consumer.huawei.com

 スマートフォンなどの端末に使用されているリチウムイオン電池は0~35℃の温度範囲内での使用が推奨されており、 16~25℃が最も理想的な使用温度範囲です。また、電池の保存温度範囲は、-20~45℃です。
 高温環境で充電または保管すると、電池容量が永久的に劣化する可能性があります。


 熱耐性はあまり高くないようです。最近の夏は暑いので屋外では35度なんて簡単に超えそうですね。高温環境での充電も良くないと。


iphone-mania.jp

 一般的にワイヤレス充電は有線充電よりも発熱しやすい傾向にあります。これは、ワイヤレス充電が電気を一旦磁気に変換してから電気に戻すことをしており、系全体のエネルギーを伝える効率が悪いためです。そのエネルギーロスは熱として放出されるため、ワイヤレス充電は有線充電よりも発熱しやすいのです。
 また、ワイヤレス充電器にスマホを置く位置がすこしでもずれているとエネルギー伝播効率が低下し、周波数や出力の上昇による調整がなされるため発熱しやすくなります。
 過去に行われた研究では位置がずれたワイヤレス充電の場合、満充電後の冷却にかかる時間が2倍以上になることが指摘されています。この結果より、満充電時に発熱している時間が伸びることでバッテリーがより劣化しやすくなることが示唆されます。



 以上、調べたことをまとめると…

 私見ですが、さまざまな機種で使用可能な万能なワイヤレス充電器はバッテリーに優しくなさそうな気がします。

 複数のコイルを切り替えて使用するといった機構の製品もありますが、全ての対応機種に対してエネルギー伝送効率を最適化することは難しいと思います。

 エネルギーのロスは充電時間が伸びるだけでなく、熱の発生によりバッテリーの劣化に結び付くリスクがあります。

 ワイヤレス充電器を選ぶときに、夜中に充電するのだから充電時間は少し位長くてもいいや、と思った記憶がありますが、バッテリーの劣化・膨張に結び付くとなると慎重に考えないといけないですね。


 アップルがMagSafeを出してきたのも、バッテリー劣化の報告がたくさん上がってきたから、というのは考えすぎですかね~

 なにはともあれ、MagSafeは充電時間の短縮だけでなくバッテリーの劣化対策には効果が大きそうですね。私もMagSafeの導入を検討中です。

www.apple.com

ではまた。